上小節の床~東農ひのきの家@愛知県江南市
来月、1週目か2週目に予定しております、
『東濃ひのきの家構造見学会@愛知県江南市』。
工事が進んでおります。
今回のお施主様は、4年前に当社で開催した見学会に来ていただいたお客様です。
2014年5月に開催した見学会のチラシは、こんな感じでした。
当時の現場もうそうですが、今回のお宅も本格日本家屋と呼ぶにふさわしいつくりです。
今回はそのこだわりの一つである、上小節をご紹介しましょう。
上小節(じょうこぶし)とは、簡単に申し上げると、木材の等級です。
勝手に決めているわけではなく、農水省が管轄するJAS(japanese agricultural standard)
=日本農林規格で定められたものです。
といっても強度をあらわす等級ではなく、見た目の美しさをあらわす等級なんです。
『上小節』ですから、上級な、節の小さい木 と思ってもらえれば良いでしょう。
どんな感じに見えるかというと、こんな感じ。
節がほとんどないのがお分かりいただけるかと思います。
JASの規定によると、2mの長さあたり1cm以内の節が4個以内じゃなきゃダメです、
と、細かく規定されています。
比較するものがないとピンとこないかもしれませんが、やはり美しいですよね。
節がある床というのは、こんな感じです。
これはこれで味がある、と感じていただける方も多いです。
やはり、ひのき上小節はそれだけ高価になりますから、あまり厚みのある材は使いにくいです。
通常は1.5cmくらいの厚みのモノを使います。
節のある杉は、倍の3cmの厚みがある床材を一般的に使っていますので、
それだけ、安定した歩き心地が得られます。
見た目で選ぶか、歩き心地で選ぶのか。
体感したい!と思ったら、ぜひお声がけください。